嘘つき運命ごっこ

「そういえば、何か欲しいものあんの?」


いつまでも繋いだ手を気にしている私に、学さんはいつも通りの調子で質問を投げかける。


「え?あ、うん。パパと直子さんに、結婚のお祝いのプレゼントをしようかと思ってて。学さんにも、一緒に選んでほしくて」

「なんだ、本当に用事があったのか」


なんて言うってことは、私が意味もなく外に連れ出したと思ってたのか。

……9割正解ですけども。

だって、結婚のお祝いだなんて、ほとんど口実だし。

なんなら、ひとりでも買いに来れるものでもあるし。