嘘つき運命ごっこ



……デートだ。

そう考えているのは、きっと私だけだけれど。


朝ごはんを食べる時点ですでに着替え終わっていた私は、学さんが自室で支度が終わるのを待つために、リビングのソファーでじっとしていた。


そわそわする。

スマホを手に取り、何もすることがないのに気づいてバッグに入れて、また出して。

それを、さっきからずっと何度も繰り返している。


多分、数えて七回目。
スマホを手にした時、階段から下りてくる足音に、思わず目を向けた。


「悪い、待たせた」


そう言って覗かせた姿は、当たり前だけど私服。

ボーダーのTシャツの上に薄手のリネンシャツを重ねて、パンツは意外にもゆるいシルエットのもの。

そして何よりも、顔がいい。