嘘つき運命ごっこ

「出かけんの?」

「えーと……」


もう一度同じ質問をされて、口ごもる。


「……あー、あれか。昨日の幼なじみか」

「え?」

「あいつと出かけるんだろ。服可愛いし」


可愛いのは服だけだというのが、とてもリアル。

それについては、否定しないけど。


なぜか不機嫌になった学さんが、淹れたてのコーヒーに口を付ける。


「ううん、私が一緒に出かけるのは……」


ごくんと空気を飲み込む。

そのせいか、喉がカラカラに乾く。


すうっと空気を吸い込んで、まっすぐに学さんを視界に入れる。


「で、出かけませんか!?私と一緒に!」


コーヒーカップを持つ手が、ピタッと止まるのが見えた。