嘘つき運命ごっこ



パパと直子さんを見送って、部屋で着替えてから、遅めの朝食を食べていると、階段から下りてくる足音が聞こえてきた。


「あー、寝すぎた。母さんたち、もう出かけた?……あれ?」


部屋着に着替え終えた学さんが、私の姿を見て声を漏らした。


「あんた……じゃなくて、芙結も出かける?」


それは私が、誰がどう見てもよそ行きの格好をしていたから。


「学さん、朝ごはん、用意されてますよ。美味しいですよ」

「え?ああ、うん」


私が質問に答えなかったからなのか、学さんはキョトンとして食卓に着いた。