嘘つき運命ごっこ

首をかしげてみると、パパが呆れたようにため息をついた。


「おい、昨日言ったばっかりだろ?新婚旅行が中途半端になったから、今日は一日、埋め合わせでふたりで出かけてくるって」

「あ、そうなの?いってらっしゃい」


昨日って、きっと夕飯の時だな。

私、上の空だったから。

隣の席には、学さん本人がいたから、なおさら。


「夕飯までには戻ってくるわね」


直子さんは、クスクス笑いながら、バッグにメイクポーチを入れる。


「そんなの気にしなくていいから、ふたりで楽しんできなよ。私だったら、もうちっちゃい子どもじゃないし、学さんだって……」


そこまで発言して、ピタッと止まる。

そうだ、またふたりきりになるんだ。