嘘つき運命ごっこ



昨日は、せっかくの直子さんのご飯の味がわからなかったな。

もったいなかった。


そんな気持ちで起きた、翌日。

今日は、土曜日。


部活も何もしていないから、朝からずっとのんびりできる。

そう思いながら、いつもより遅めに起きて、パジャマのまま部屋を出る。

あくびを右手で隠しながら階段を下りてリビングに行くと、よそ行きの服を着たパパと直子さんの姿があった。


「おはよう、芙結ちゃん。朝ごはんラップかけてあるから、いい時に食べてね」

「寝癖すごいぞ、芙結」


直子さんとパパが、口々に声をかけてくる。


「どうしたの?ふたりとも。出かけるの?」