嘘つき運命ごっこ

「やだ、芙結ちゃん体調悪いの?大丈夫?」


私たちの様子を察した直子さんが、キッチンから顔を出す。


「だ、大丈夫です。本当に、なんでもなくて……」


頑張って声を振り絞ると、


「でも、顔赤いけど。しかも、なんか額も熱くなってきた」


学さんはそれでも食い下がる。

それは、あなたがこんなことをしているからですから……!

もう少し、自分の顔の破壊力を理解して頂きたい。


ジーッと見つめられて、頭が沸騰してしまいそう。

だけどその表情は、本当に私を心配してのことだと分かる。


「大丈夫、どこも悪くない……です。だから……」


息苦しい。

酸素が足りていないみたい。


「ま、学さんの顔、かっこよすぎて緊張するから、……勘弁してください」