嘘つき運命ごっこ

声のした方に目を向けると、学校帰りの学さんが、こちらに向かって歩いてきた。


そっか、今日は勉強会をしていたから、遠くの学校の学さんと下校時間が被ったんだ。

というか、今「芙結」って……。


「何してんの?体調悪い?」


しゃがみこんでいる私たちに、学さんが声をかける。

瑞貴はスッと立ち上がり、笑顔を見せた。


「いえ、大丈夫です。芙結の義理のお兄さん?めっちゃイケメンですね」

「ああ、どうも……?」


瑞貴に首をかしげたあと、学さんは私の腕をつかんで立たせてくれた。


「わあ!?」

「そっちの彼が平気ってことは、体調悪いのは芙結の方だろ。早く帰るぞ」

「え!?いや、あの、平気」