嘘つき運命ごっこ

「大丈夫だよ、芙結以外の誰にも言わないから」

「瑞貴に対して、そんな心配はしてないけどさ……」

「え?そう?なんで?」

「だって瑞貴は、私が嫌がることは絶対にしないでしょ」


そんなことは、わざわざ口に出して言うことでもない。


「私は、若菜を応援したいんだけど、でも……、あれ?」


瑞貴が、私の隣から消えた。

後ろを振り向くと、先ほどまでいた場所で瑞貴がしゃがみこんでいた。


「えっ、何!?大丈夫!?どうしたの!?」


具合でも悪くしてしまったのかと、慌てて駆け寄る。


「瑞貴、大丈夫?」


両手で隠した顔を覗き込む。

って、……真っ赤?


「大丈夫……、芙結が好きだなあって、再確認してただけだから」