嘘つき運命ごっこ



その後は、上の空になりながらも瑞貴とリサに勉強を教わって、暗くなる前に帰ることにした。

校門で、反対方向へと帰るリサと別れて、瑞貴とふたりきりで歩き出す。


「芙結、ずっと若菜ちゃんのこと気にしてたね」

「う、ご、ごめん……。せっかく瑞貴たちが勉強教えてくれてたのに」

「んー、別にそれはいいんだけどさ。若菜ちゃんって、一緒にいたあの男の先輩のことが好きなんじゃないの?」

「え……!?」


す、するどい。

上手くごまかす言葉が思いつかず、唇を結ぶ。

馬鹿正直に明かすわけには……。


「でも、あの先輩って、どう見ても美奈実先輩の彼氏っぽかったよね。難しいね」

「ちょ、ま……っ」


周りを気にして、慌てて見回す。

うちの学校の生徒は、誰もいない。