嘘つき運命ごっこ

若菜たちのほうが、先客だった。

真ん中に美奈実先輩が座って、若菜と杉尾先輩が両端から挟む形になっている。


図書室だから大きな声は出していないものの、美奈実先輩と杉尾先輩はふたりでクスクスと小声で楽しそうに話している。

ふたりに話を振られて、時折こちらに見せる若菜の表情は、ずっと困ったように笑っている。

ふたりが仲良くしている様子なんて、見たくないだろうな。

しかも、こんな至近距離で。


そもそも、どうしてこんな状況になったんだろう。

私たちと同じように勉強会をしているようだけど、若菜だけは下級生なのに。


私はため息をついて、勉強中だというのに、無意識にスマホを出してしまった。