けらけらと笑っていた奈子ちゃんだけど、ふとそこで何かを思い出したように私の方に身を寄せてきた。
「てかさ、その飲み会で絡んできたキモい男、もしかして林山ってやつ?」
「え? あ、うん……そんな名前だった」
「沙里奈から聞いたけどその人、未成年にもお酒飲ませたり手ぇ出したりしてて警察沙汰になったっぽいよ。余罪もゴロゴロ出てきて」
「……そうなんだ」
やっぱりクビどころじゃなかった。
金持くん、本当にちゃんと調べてくれたんだなと、私はあの雨の日を思い出して少しこそばゆい気分になる。
この件について何も言わなかったのは、私に気を使ってのことかもしれないけど、今度お礼を言っておかなきゃ。
そう思ってスマホを見たら、ちょうど金持くんからメッセージが届いてた。
『今日ちょっと会える? 渡したいものがある』
ぱっと笑顔になって「駅前の公園で会おう」と返信する私を、隣で奈子ちゃんがニヤニヤと見ていたことには全く気が付かなかった。
「てかさ、その飲み会で絡んできたキモい男、もしかして林山ってやつ?」
「え? あ、うん……そんな名前だった」
「沙里奈から聞いたけどその人、未成年にもお酒飲ませたり手ぇ出したりしてて警察沙汰になったっぽいよ。余罪もゴロゴロ出てきて」
「……そうなんだ」
やっぱりクビどころじゃなかった。
金持くん、本当にちゃんと調べてくれたんだなと、私はあの雨の日を思い出して少しこそばゆい気分になる。
この件について何も言わなかったのは、私に気を使ってのことかもしれないけど、今度お礼を言っておかなきゃ。
そう思ってスマホを見たら、ちょうど金持くんからメッセージが届いてた。
『今日ちょっと会える? 渡したいものがある』
ぱっと笑顔になって「駅前の公園で会おう」と返信する私を、隣で奈子ちゃんがニヤニヤと見ていたことには全く気が付かなかった。



