受付を済ませると、両親と別れて大きな講堂へ案内された。
大勢の新入生たちの間を縫って、受付で渡された番号の椅子へ座る。
(なにこの椅子、ふっかふか…!!え!?そもそもパイプ椅子じゃない!ええ!?)
一般的な学校との違いに、内心パニックになりながらも、平静を装うあおい。
ただし、一番の驚きは静まり返った講堂だった。
あおいの予想では、両隣にいる新入生に話しかけて仲良くなるものだと思っていただけに、話しかけづらい雰囲気に気まずさを覚えた。
左隣の女子生徒は綺麗なストレートの黒髪で清楚系の代表といえる。
右隣は栗毛色にゆるふわな髪型で、自信に満ちたオーラに包まれた女子生徒だ。
どちらも気品ある佇まいで座っているうえに、人見知りのあおいから話しかけるのは難易度が高かった。
しばらくすると入学式も始まり、在学している生徒からの祝辞や教員の挨拶が順次行われた。
緊張している体も徐々に疲れを感じ始めていた頃、理事長の挨拶と卒業生からの激励とやらが司会者から発表される。
(理事長はまだしも…わざわざ卒業生がくるって…本当にすごい…学校……!?)
ぼんやりと考えていたことが吹き飛ぶほど、あおいは目を見開いた。
登壇してきたのは小鳥遊家の社長と和真だったからだ。
「か、和真さん…!?」
思わず声がでてしまった口をすぐに手で覆った。
両隣の女子生徒は、あおいの言葉を聞き逃さなかったのには、さすがに気づく余裕がなかった。
小鳥遊社長はマイクをボンボンと叩いた後、話し出す。
「え~、あ~、うん。入学おめでとう。明望学園に来た君たちは、日本の将来を背負っていると言っても過言ではない。私の学園でその本質を学び、しっかりと磨いていってほしい。以上!はい終わり~」
「た、小鳥遊様!ご子息のご挨拶が…!!」
「むん?あぁ。和真」
「はい、父さん」
小鳥遊社長に代わり、今度は和真がマイクの前に立つ。
あくせくしている司会者は、話し出さない和真にオロオロした。
「あ、あ、え~、続きまして、明望学園理事長のご子息であり、学園を首席で卒業された小鳥遊和真様より、新入生へ祝辞を送らせていただくこととなりました。それではどうぞ!」
「皆さん、明望学園へのご入学、おめでとうございます。これからの学園生活で―…」
淡々と祝辞を読み上げていく和真を、ただただ茫然と見ていたあおい。
気づけば祝辞も終えて、和真はぺこりと頭を下げていた。
マイクから離れ、入れ替わるように司会者がマイクを回収しようとしたとき、和真が振り返った。
大勢の新入生たちの間を縫って、受付で渡された番号の椅子へ座る。
(なにこの椅子、ふっかふか…!!え!?そもそもパイプ椅子じゃない!ええ!?)
一般的な学校との違いに、内心パニックになりながらも、平静を装うあおい。
ただし、一番の驚きは静まり返った講堂だった。
あおいの予想では、両隣にいる新入生に話しかけて仲良くなるものだと思っていただけに、話しかけづらい雰囲気に気まずさを覚えた。
左隣の女子生徒は綺麗なストレートの黒髪で清楚系の代表といえる。
右隣は栗毛色にゆるふわな髪型で、自信に満ちたオーラに包まれた女子生徒だ。
どちらも気品ある佇まいで座っているうえに、人見知りのあおいから話しかけるのは難易度が高かった。
しばらくすると入学式も始まり、在学している生徒からの祝辞や教員の挨拶が順次行われた。
緊張している体も徐々に疲れを感じ始めていた頃、理事長の挨拶と卒業生からの激励とやらが司会者から発表される。
(理事長はまだしも…わざわざ卒業生がくるって…本当にすごい…学校……!?)
ぼんやりと考えていたことが吹き飛ぶほど、あおいは目を見開いた。
登壇してきたのは小鳥遊家の社長と和真だったからだ。
「か、和真さん…!?」
思わず声がでてしまった口をすぐに手で覆った。
両隣の女子生徒は、あおいの言葉を聞き逃さなかったのには、さすがに気づく余裕がなかった。
小鳥遊社長はマイクをボンボンと叩いた後、話し出す。
「え~、あ~、うん。入学おめでとう。明望学園に来た君たちは、日本の将来を背負っていると言っても過言ではない。私の学園でその本質を学び、しっかりと磨いていってほしい。以上!はい終わり~」
「た、小鳥遊様!ご子息のご挨拶が…!!」
「むん?あぁ。和真」
「はい、父さん」
小鳥遊社長に代わり、今度は和真がマイクの前に立つ。
あくせくしている司会者は、話し出さない和真にオロオロした。
「あ、あ、え~、続きまして、明望学園理事長のご子息であり、学園を首席で卒業された小鳥遊和真様より、新入生へ祝辞を送らせていただくこととなりました。それではどうぞ!」
「皆さん、明望学園へのご入学、おめでとうございます。これからの学園生活で―…」
淡々と祝辞を読み上げていく和真を、ただただ茫然と見ていたあおい。
気づけば祝辞も終えて、和真はぺこりと頭を下げていた。
マイクから離れ、入れ替わるように司会者がマイクを回収しようとしたとき、和真が振り返った。
