翌日、和真の運転する車で、パン屋に足を運ぶ二人。
できたてのパンが入った紙袋を持ってニッコニコのあおい。
和真も片手にコーヒーを持ち、車に乗り込んだ。
「良かったですね!ちょうど焼き立てが出てきて」
「そうですね」
購入したパンを和真へ渡し、あおいはさっそくクロワッサンを食べた。
「んん!サクフワです!」
「…ふ…」
ハンドルに腕を置いて、顔を埋める和真の表情は緩んでいた。
「え?どうしました?」
「…いえ、前に来た時の反応は、遠慮されていたのかと」
「あ、あの時は緊張の方が大きくて…!」
「今は?」
「……楽しいが大きいです…」
顔を上げてコーヒーを飲む和真は、あおいの言葉に満足そうに笑った。
「…僕も緊張していましたよ」
「え!?嘘だぁ!」
「本当ですよ。デートなんて初めてでしたので」
「デート……」
「今日もちゃんとデートですよ?」
改めて和真に目を見て言われると、顔が熱くなる。
あおいは、ごまかすように次にメロンパンを頬張った。
「混む前に出ますね」
「ふぁい…」
ハンドルを握り、エンジンをかけると、車を発車させた。
以前のように、水族館への道を走ると、懐かしいような昨日のような感覚になるあおい。
ようやくパンも食べ終わり、窓の景色を眺めていた。
車が少しの間走ると、海が見えて来る。
「わぁ…!」
海の景色が広がると、あおいは目を輝かせた。
水族館が近づいてくれば、ワクワクする気持ちも大きくなる。
駐車場に入ると、入り口近くに車を停めた。
和真が降りる頃には、パラソルなどを抱えた係員がやってきて、挨拶を交わした。
(…ここは…変わらずな小鳥遊さんなんだなぁ…)
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
差し出された和真の手を取ると、車を降りるあおい。
潮風の匂いを感じながら、そのまま和真の手を握った。
(デートだから…いいよね…)
照れているところで、和真も握り返して、歩き出した。
「デートですからね」
「…!」
まるで子どものような笑顔を見せる和真に、あおいの顔はまた熱くなる。
あおいも満面の笑顔で返して、一緒に歩いた。
館内に入ると、以前とはデザインの違うパンフレットが係員から渡された。
場所は変わっていないようだった。
一枚を広げて二人で覗き込む。
視線だけを和真に向けて、呟いてみた。
「…ペンギン」
「…いえ。まだ行きません。イルカショーもまだ時間がありますね。適当に周りましょうか」
「ふふ、はい」
二人が歩を進めると、徐々に館内が薄暗くなっていく。
いくつもの大きな水槽にいる、海の生き物たちを見た。
できたてのパンが入った紙袋を持ってニッコニコのあおい。
和真も片手にコーヒーを持ち、車に乗り込んだ。
「良かったですね!ちょうど焼き立てが出てきて」
「そうですね」
購入したパンを和真へ渡し、あおいはさっそくクロワッサンを食べた。
「んん!サクフワです!」
「…ふ…」
ハンドルに腕を置いて、顔を埋める和真の表情は緩んでいた。
「え?どうしました?」
「…いえ、前に来た時の反応は、遠慮されていたのかと」
「あ、あの時は緊張の方が大きくて…!」
「今は?」
「……楽しいが大きいです…」
顔を上げてコーヒーを飲む和真は、あおいの言葉に満足そうに笑った。
「…僕も緊張していましたよ」
「え!?嘘だぁ!」
「本当ですよ。デートなんて初めてでしたので」
「デート……」
「今日もちゃんとデートですよ?」
改めて和真に目を見て言われると、顔が熱くなる。
あおいは、ごまかすように次にメロンパンを頬張った。
「混む前に出ますね」
「ふぁい…」
ハンドルを握り、エンジンをかけると、車を発車させた。
以前のように、水族館への道を走ると、懐かしいような昨日のような感覚になるあおい。
ようやくパンも食べ終わり、窓の景色を眺めていた。
車が少しの間走ると、海が見えて来る。
「わぁ…!」
海の景色が広がると、あおいは目を輝かせた。
水族館が近づいてくれば、ワクワクする気持ちも大きくなる。
駐車場に入ると、入り口近くに車を停めた。
和真が降りる頃には、パラソルなどを抱えた係員がやってきて、挨拶を交わした。
(…ここは…変わらずな小鳥遊さんなんだなぁ…)
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
差し出された和真の手を取ると、車を降りるあおい。
潮風の匂いを感じながら、そのまま和真の手を握った。
(デートだから…いいよね…)
照れているところで、和真も握り返して、歩き出した。
「デートですからね」
「…!」
まるで子どものような笑顔を見せる和真に、あおいの顔はまた熱くなる。
あおいも満面の笑顔で返して、一緒に歩いた。
館内に入ると、以前とはデザインの違うパンフレットが係員から渡された。
場所は変わっていないようだった。
一枚を広げて二人で覗き込む。
視線だけを和真に向けて、呟いてみた。
「…ペンギン」
「…いえ。まだ行きません。イルカショーもまだ時間がありますね。適当に周りましょうか」
「ふふ、はい」
二人が歩を進めると、徐々に館内が薄暗くなっていく。
いくつもの大きな水槽にいる、海の生き物たちを見た。



