支度を終えた二人は、自宅を出ると、マンション前で待っていた三森の車に乗り込む。
「おはようございます和真様、何か良いことがありましたかな?」
「…まぁ……それなりに」
「……」
微笑む三森の質問に、チラリとあおいを見てから答える和真。
顔を赤くさせるあおいは、下を向いた。
「海崎さんのご実家までお願いします」
「かしこまりました」
車が発進して、しばらく走り続ける。
鞄の中に入れていたスマホから通知音が聞こえると、あおいはスマホを取り出して、画面を開いた。
すみれからのMINEだった。
『まだ家?お父さんすごい緊張してる笑』
『今さっき出て、車で向かってるよ』
父の様子に、苦笑いしながら返信すると、ふと和真へ視線を向ける。
握り拳を膝に置いて、窓の外を眺めていた。
「…何か?」
「あ、いえ…」
あおいの視線に気づくと、小首を傾げた。
すると、ネクタイを整え、小さく息を吐いた和真。
「…少し、緊張しています」
「え…?」
「お姉さんのこともありましたから…その、あおいさんとのことを快諾していただけるか、不安ですね…」
「大丈夫です!私も一緒にお願いするので…!許してもらえるまで何回もお願いします!!」
意気込むあおいの言葉を聞いて、ポンポンと頭を撫でる。
「ありがとうございます。あおいさんが一緒なら、安心です」
優しく微笑む和真を見ると、照れ笑いで返した。
しばらく大通りを走っていた車は、住宅街に入っていく。
すると、見覚えのある家々に、あおいは言葉をもらした。
「わぁ…家の近くだ。ほんの二、三カ月なのに、不思議です」
「……」
「たまに帰ってくると、こんな風に、違って見えるんですね。次もまた違うのかな〜?」
「…そうかも、しれませんね…」
自分と一緒に帰ることを、当たり前に思ってくれていることに、和真は咳払いをして、緩みそうになる口元をキュッと閉じる。
「あ!」
「到着しました」
三森は和真の方のドアを開け、先に下りてもらう。
そして、和真があおい側のドアを開けると、手を差し出した。
和真の手を取って降りれば、久々に見る自分の家を懐かしそうに眺めるあおい。
三森が車を移動させるのを確認すると、和真はインターホンを押した。
「はーい」
インターホン越しから聞こえる母の声と同時に、玄関のドアが勢いよく開き、すみれが出てきた。
「あおい!」
玄関へ向かって、歩いて来ていたあおいを抱きしめる。
「昨日言うの忘れてたけど、明望学園にいるんだって!?大丈夫!?勉強とか、セレブたちに嫌なこと言われてない!?」
「お、お姉ちゃん…大丈夫だよ。楽しいよ…苦しい…」
勢いよく抱きしめる姉の腕を、ポンポンと叩く。
「おはようございます和真様、何か良いことがありましたかな?」
「…まぁ……それなりに」
「……」
微笑む三森の質問に、チラリとあおいを見てから答える和真。
顔を赤くさせるあおいは、下を向いた。
「海崎さんのご実家までお願いします」
「かしこまりました」
車が発進して、しばらく走り続ける。
鞄の中に入れていたスマホから通知音が聞こえると、あおいはスマホを取り出して、画面を開いた。
すみれからのMINEだった。
『まだ家?お父さんすごい緊張してる笑』
『今さっき出て、車で向かってるよ』
父の様子に、苦笑いしながら返信すると、ふと和真へ視線を向ける。
握り拳を膝に置いて、窓の外を眺めていた。
「…何か?」
「あ、いえ…」
あおいの視線に気づくと、小首を傾げた。
すると、ネクタイを整え、小さく息を吐いた和真。
「…少し、緊張しています」
「え…?」
「お姉さんのこともありましたから…その、あおいさんとのことを快諾していただけるか、不安ですね…」
「大丈夫です!私も一緒にお願いするので…!許してもらえるまで何回もお願いします!!」
意気込むあおいの言葉を聞いて、ポンポンと頭を撫でる。
「ありがとうございます。あおいさんが一緒なら、安心です」
優しく微笑む和真を見ると、照れ笑いで返した。
しばらく大通りを走っていた車は、住宅街に入っていく。
すると、見覚えのある家々に、あおいは言葉をもらした。
「わぁ…家の近くだ。ほんの二、三カ月なのに、不思議です」
「……」
「たまに帰ってくると、こんな風に、違って見えるんですね。次もまた違うのかな〜?」
「…そうかも、しれませんね…」
自分と一緒に帰ることを、当たり前に思ってくれていることに、和真は咳払いをして、緩みそうになる口元をキュッと閉じる。
「あ!」
「到着しました」
三森は和真の方のドアを開け、先に下りてもらう。
そして、和真があおい側のドアを開けると、手を差し出した。
和真の手を取って降りれば、久々に見る自分の家を懐かしそうに眺めるあおい。
三森が車を移動させるのを確認すると、和真はインターホンを押した。
「はーい」
インターホン越しから聞こえる母の声と同時に、玄関のドアが勢いよく開き、すみれが出てきた。
「あおい!」
玄関へ向かって、歩いて来ていたあおいを抱きしめる。
「昨日言うの忘れてたけど、明望学園にいるんだって!?大丈夫!?勉強とか、セレブたちに嫌なこと言われてない!?」
「お、お姉ちゃん…大丈夫だよ。楽しいよ…苦しい…」
勢いよく抱きしめる姉の腕を、ポンポンと叩く。



