あおいがお風呂から上がってくると、キッチンに立つ和真の元へ。
すでにココアを作る準備とマグカップ二つが置いてある。
「見ていてもいいですか?」
「はい」
ふふっと笑うと、鍋を火にかけて、ココアを作り始めた。
鍋がコトコトと小さな音を立てているなか、あおいは気になっていたことを聞いた。
「…あの、和真さんの言ってた問題って、なんですか?」
「あぁ。……そうですね…」
口元に手を添える和真は、チラリとあおいを見る。
不思議そうな顔で見上げてくると、その頬に触れた。
「あおいさんが僕を好きか知りたかった、というのが問題でした」
「…へ……」
「なので、解決しました」
「は、はい…」
優しく笑う和真は、あおいの髪に触れ、指に絡めていく。
「……好き?」
「好き…です…」
和真からの質問に答えると、すぐに真っ赤になる顔を逸らして火を止めた。
カップを持った和真について、一緒にソファーへ向かった。
あおいが先に座るのを確認してカップを渡すと、和真も隣に座る。
そして、すぐにココアをひと口飲み、ふぅっと息をついた。
「美味しい…あおいさんのココア」
「あ、ありがとうございます…」
ぎこちないながらも、あおいも一緒にココアを飲んでホッと息をついた。
温かいココアは、体の緊張をほぐしてくれる。
「あおいさんが僕を避けている間も、飲みたかったです」
「……ご…ごめんなさい…」
「…僕はあの時、なぜ避けられていたんでしょうか?」
「う……怒らないですか…?」
「怒りませんよ」
「……実は、由梨子さんと会って…ー」
由梨子との会話を含めて説明すると、しばらく考え込んで、眉間にしわを寄せた。
足を組んだ和真は、ココアを飲む。
「由梨子には僕から言っておきます。身内がすみません…」
「黙っててごめんなさい……あの、ほんとに由梨子さんとの婚約話は…」
「挙がってはいましたが、社長が難色を示していたので…まぁ、由梨子側からすれば、円滑に進まなかったでしょうね」
ため息をつく和真の様子を見ても、由梨子の気持ちを知るあおいは何とも言えない気持ちになった。
ただ、本当に結婚の話があった確認が取れると、少し不安を感じた。
「…お姉ちゃんと社長さんが会わなかったら、和真さんは由梨子さんと結婚してたかも、なんですよね…」
「有り得ません。逃げます」
和真の最後の言葉で、あおいは吹き出して笑い声が出てしまった。
「…そんなにおかしなことを言ったでしょうか…」
「ご、ごめ、なさ…ふふっ、和真さんからは想像できない言葉だから。あははっ」
「何度でもあおいさんを連れて逃げますよ」
笑っていたあおいの挙動が止まる。
すでにココアを作る準備とマグカップ二つが置いてある。
「見ていてもいいですか?」
「はい」
ふふっと笑うと、鍋を火にかけて、ココアを作り始めた。
鍋がコトコトと小さな音を立てているなか、あおいは気になっていたことを聞いた。
「…あの、和真さんの言ってた問題って、なんですか?」
「あぁ。……そうですね…」
口元に手を添える和真は、チラリとあおいを見る。
不思議そうな顔で見上げてくると、その頬に触れた。
「あおいさんが僕を好きか知りたかった、というのが問題でした」
「…へ……」
「なので、解決しました」
「は、はい…」
優しく笑う和真は、あおいの髪に触れ、指に絡めていく。
「……好き?」
「好き…です…」
和真からの質問に答えると、すぐに真っ赤になる顔を逸らして火を止めた。
カップを持った和真について、一緒にソファーへ向かった。
あおいが先に座るのを確認してカップを渡すと、和真も隣に座る。
そして、すぐにココアをひと口飲み、ふぅっと息をついた。
「美味しい…あおいさんのココア」
「あ、ありがとうございます…」
ぎこちないながらも、あおいも一緒にココアを飲んでホッと息をついた。
温かいココアは、体の緊張をほぐしてくれる。
「あおいさんが僕を避けている間も、飲みたかったです」
「……ご…ごめんなさい…」
「…僕はあの時、なぜ避けられていたんでしょうか?」
「う……怒らないですか…?」
「怒りませんよ」
「……実は、由梨子さんと会って…ー」
由梨子との会話を含めて説明すると、しばらく考え込んで、眉間にしわを寄せた。
足を組んだ和真は、ココアを飲む。
「由梨子には僕から言っておきます。身内がすみません…」
「黙っててごめんなさい……あの、ほんとに由梨子さんとの婚約話は…」
「挙がってはいましたが、社長が難色を示していたので…まぁ、由梨子側からすれば、円滑に進まなかったでしょうね」
ため息をつく和真の様子を見ても、由梨子の気持ちを知るあおいは何とも言えない気持ちになった。
ただ、本当に結婚の話があった確認が取れると、少し不安を感じた。
「…お姉ちゃんと社長さんが会わなかったら、和真さんは由梨子さんと結婚してたかも、なんですよね…」
「有り得ません。逃げます」
和真の最後の言葉で、あおいは吹き出して笑い声が出てしまった。
「…そんなにおかしなことを言ったでしょうか…」
「ご、ごめ、なさ…ふふっ、和真さんからは想像できない言葉だから。あははっ」
「何度でもあおいさんを連れて逃げますよ」
笑っていたあおいの挙動が止まる。



