マグカップを持つ和真は小首を傾げる。
「おかえりなさい。お友達との勉強、進みましたか?」
「えと…はい…!あの、ご飯食べてきたので…その…私、勉強しますね…!」
和真の返事を待たず、あおいはすぐに部屋へ入った。
不思議そうな顔のまま、和真は少し固まっていたが、コーヒーのおかわりを注ぎに、キッチンへ向かった。
(…ふ、普通…にできてたよね…?気づかれてない…よね……)
ドアの前で俯いて考えてから、ゆっくりと着替えをし始める。
(…勉強に集中して…テストでちゃんといい点とって…小鳥遊さんの品位を落とさないようにして…)
「…和真さん、喜んでくれ…」
着替え終えた瞬間に、口を手で塞いだ。
(私、何言おうとしてた…!?)
わずかに想像した和真の顔に、顔を赤くしてしまう。
しかし、すぐに机に着いて、忘れるように勉強へ集中した。
少しすると、ドアをノックされる。
ビクッと体が跳ねると、おそるおそるドアへ近づいた。
「……はい…」
「勉強中にすみません。何か飲み物はいりませんか?」
「大丈夫、です…!ありがとうございます…」
ドア越しの問答が終わると、和真の行動に耳を傾ける。
足音の後に、扉が閉まる音が聞こえてくれば、ホッと息を吐いた。
その日はもう、和真と顔を合わせることなく、勉強を終えて眠った。
…ー
朝になると、アラームが鳴る前に起き上がるあおい。
いつもと変わらない朝を迎えたはずが、気持ちは昨日のまま。
「……」
あおいはベッドから降りて着替えを済ませると、スマホをとって電話を始める。
「…あっ、おはようございます。はい、えっと…三森さんにお願いがあって…ー」
三森との通話を終えると、あおいはキッチンへ向かい、エプロンを付けた。
朝食の用意を終え、エプロンを外していると、和真がリビングへやってきた。
「おっ、おはようございます…!」
「おはようございます」
「あの!今日からテスト勉強に集中するのでっ…!えっと、先に行きます…!」
「…あぁ、前期試験でしたね。もうそんな時期です…か……」
和真が話している途中にもかかわらず、あおいは急いで玄関へ向かい、靴を履いて出ていく。
残った和真は、ラップを掛けられて置かれている食事に視線を落とした。
「……」
あおいの椅子に掛けられたエプロンに手を置くも、すぐに離して自分の席に座り、一人の朝食をとった。
今日はあおいがいないので、タブレット操作をしながら食べ進めた。
「おかえりなさい。お友達との勉強、進みましたか?」
「えと…はい…!あの、ご飯食べてきたので…その…私、勉強しますね…!」
和真の返事を待たず、あおいはすぐに部屋へ入った。
不思議そうな顔のまま、和真は少し固まっていたが、コーヒーのおかわりを注ぎに、キッチンへ向かった。
(…ふ、普通…にできてたよね…?気づかれてない…よね……)
ドアの前で俯いて考えてから、ゆっくりと着替えをし始める。
(…勉強に集中して…テストでちゃんといい点とって…小鳥遊さんの品位を落とさないようにして…)
「…和真さん、喜んでくれ…」
着替え終えた瞬間に、口を手で塞いだ。
(私、何言おうとしてた…!?)
わずかに想像した和真の顔に、顔を赤くしてしまう。
しかし、すぐに机に着いて、忘れるように勉強へ集中した。
少しすると、ドアをノックされる。
ビクッと体が跳ねると、おそるおそるドアへ近づいた。
「……はい…」
「勉強中にすみません。何か飲み物はいりませんか?」
「大丈夫、です…!ありがとうございます…」
ドア越しの問答が終わると、和真の行動に耳を傾ける。
足音の後に、扉が閉まる音が聞こえてくれば、ホッと息を吐いた。
その日はもう、和真と顔を合わせることなく、勉強を終えて眠った。
…ー
朝になると、アラームが鳴る前に起き上がるあおい。
いつもと変わらない朝を迎えたはずが、気持ちは昨日のまま。
「……」
あおいはベッドから降りて着替えを済ませると、スマホをとって電話を始める。
「…あっ、おはようございます。はい、えっと…三森さんにお願いがあって…ー」
三森との通話を終えると、あおいはキッチンへ向かい、エプロンを付けた。
朝食の用意を終え、エプロンを外していると、和真がリビングへやってきた。
「おっ、おはようございます…!」
「おはようございます」
「あの!今日からテスト勉強に集中するのでっ…!えっと、先に行きます…!」
「…あぁ、前期試験でしたね。もうそんな時期です…か……」
和真が話している途中にもかかわらず、あおいは急いで玄関へ向かい、靴を履いて出ていく。
残った和真は、ラップを掛けられて置かれている食事に視線を落とした。
「……」
あおいの椅子に掛けられたエプロンに手を置くも、すぐに離して自分の席に座り、一人の朝食をとった。
今日はあおいがいないので、タブレット操作をしながら食べ進めた。



