翌朝、微かに聞こえるアラーム音に加えて、小突くような音が聞こえてくる。
あおいは薄っすらと目を開け始めた。
「あおいさん、そろそろ起きないと、遅刻しますよ」
「………へ…!?」
ノック音と一緒に、和真の声も聞こえたことで、勢いよく起き上がった。
慌ててベッドから降りると、ドアを開ける。
「ごご、ごめんなさい!私っ、寝っ、用意!」
「おはようございます。寝ぐせ、ついてますよ。待ちますので」
「はい!!」
あたふたしながら制服に着替えていくと、和真に指摘された寝ぐせの部分を手櫛で何度か直した。
鏡で左右の姿を確認すると、鞄を持って和真が待つ玄関に向かった。
「お、お待たせしました!」
「はい。大丈夫です。こちら、車で食べてください」
差し出されたのは卵サンド。
言われるがまま受け取るあおいは、ハッとした。
「わざわざ!?」
「朝食はしっかり食べましょう」
「…はい…」
それだけを言うと、靴を履いて玄関のノブに手をかけた。
あおいも靴を履いて、一緒に家を出る。
三森の車に乗ると、あおいはさっそく卵サンドを食べ始めた。
「美味しい…!和真さんって料理のお店、出せるんじゃないですか?」
「褒めても何も出ませんよ」
隣でタブレット操作をしている和真は、フッと笑うと、あおいの頭をポンと撫でる。
少しムズムズする感覚になりながら、あおいは卵サンドを頬張った。
(……?)
この感覚がよくわからなかったが、どこか嬉しく感じてきたあおい。
あおいが食べ終わって少し走ると、学園が見えてきた。
「三森さん、ありがとうございます。いってきます!」
「……いって、らっしゃい…」
「はい、いってらっしゃいませ」
二人に挨拶をして、笑顔で降りていくあおいに、ぎこちなく返した和真。
あおいが降りた後、小さく笑う三森の声が聞こえた。
和真はゴホンと、咳をして無言の注意をする。
「ほほ、これは失礼いたしました。慣れない挨拶でございますか」
「……その内、慣れます」
気恥ずかしそうに答えると、タブレットに視線を落とし、再び操作を続けた。
…―
学園の教室に入り、席に着いたあおいは、女子生徒に囲まれる。
「小鳥遊さん!昨日は和真様が直接迎えに来られてたんですのね!」
「草野くんと和真様が睨み合ったというのは本当ですか!?」
「本命は和真様ですわよね!?」
「え、ええぇ…と…睨み合ってはないよ…?」
噂に尾ひれがつくとはこのことか、と思うほど興奮気味の女子たち。
あおいは気圧されつつも、誤解がある部分は訂正した。
あおいは薄っすらと目を開け始めた。
「あおいさん、そろそろ起きないと、遅刻しますよ」
「………へ…!?」
ノック音と一緒に、和真の声も聞こえたことで、勢いよく起き上がった。
慌ててベッドから降りると、ドアを開ける。
「ごご、ごめんなさい!私っ、寝っ、用意!」
「おはようございます。寝ぐせ、ついてますよ。待ちますので」
「はい!!」
あたふたしながら制服に着替えていくと、和真に指摘された寝ぐせの部分を手櫛で何度か直した。
鏡で左右の姿を確認すると、鞄を持って和真が待つ玄関に向かった。
「お、お待たせしました!」
「はい。大丈夫です。こちら、車で食べてください」
差し出されたのは卵サンド。
言われるがまま受け取るあおいは、ハッとした。
「わざわざ!?」
「朝食はしっかり食べましょう」
「…はい…」
それだけを言うと、靴を履いて玄関のノブに手をかけた。
あおいも靴を履いて、一緒に家を出る。
三森の車に乗ると、あおいはさっそく卵サンドを食べ始めた。
「美味しい…!和真さんって料理のお店、出せるんじゃないですか?」
「褒めても何も出ませんよ」
隣でタブレット操作をしている和真は、フッと笑うと、あおいの頭をポンと撫でる。
少しムズムズする感覚になりながら、あおいは卵サンドを頬張った。
(……?)
この感覚がよくわからなかったが、どこか嬉しく感じてきたあおい。
あおいが食べ終わって少し走ると、学園が見えてきた。
「三森さん、ありがとうございます。いってきます!」
「……いって、らっしゃい…」
「はい、いってらっしゃいませ」
二人に挨拶をして、笑顔で降りていくあおいに、ぎこちなく返した和真。
あおいが降りた後、小さく笑う三森の声が聞こえた。
和真はゴホンと、咳をして無言の注意をする。
「ほほ、これは失礼いたしました。慣れない挨拶でございますか」
「……その内、慣れます」
気恥ずかしそうに答えると、タブレットに視線を落とし、再び操作を続けた。
…―
学園の教室に入り、席に着いたあおいは、女子生徒に囲まれる。
「小鳥遊さん!昨日は和真様が直接迎えに来られてたんですのね!」
「草野くんと和真様が睨み合ったというのは本当ですか!?」
「本命は和真様ですわよね!?」
「え、ええぇ…と…睨み合ってはないよ…?」
噂に尾ひれがつくとはこのことか、と思うほど興奮気味の女子たち。
あおいは気圧されつつも、誤解がある部分は訂正した。



