「琉さんは、馴染みのお店とかありますか?」 「馴染みか…俺、あんまり店行かないんだよね。騒がしいところが嫌いだから。ここは静かで落ち着くから良いけど」 「もし宜しければ、ここを馴染みのお店にしてください」 「さらっと営業?ここのバーテンさんは、口が達者だね。初めて来たけど、気に入った。 何かお酒作ってくれる?申し訳ないけど、これは下げて」 「そう言っていただけて、嬉しいです。喜んでお作りします。何にしますか?」 「お酒詳しくないから。あんたに任せる」