「…いつもの、くれる?」 「はい。お待ちください」 カウンター席に座ると、テーブルの向こうからシェイカーをリズミカルに振る優衣ちゃんが見える。 久しぶりだな、この感覚。 会話がなくても苦にならなくて、お酒を飲むまでの穏やかな時間。