「それっていつぐらいなの?」 「来週」 「来週?婿養子に入るって決まったのは?」 「…二、三ヶ月前」 琉さんが悩んでいることは、表情と話し方で分かったからか、怒りは湧かなかった。 ただ、心配なだけ。 「琉さんは、それで良いの?」 「…何が?」 「その話、納得してる?話に流されようとしてない?自分の気持ちは大事にしなきゃ」