camelに溺れる




急な展開だし、順応されるほうが困るけど、優衣ちゃんの行動が俺に慣れていないことに、愛おしくなる。




「優衣ちゃん、良い匂い…」

「えぇ…。どんな匂いですか?」

「…ボディソープ」




首筋から無意識に放たれるフェロモンほど、男にとって危険なものはない。


抑えていた感情を、掻き乱される感覚。




唇をそっと首筋に押し当てると、くすぐったいと体を後ろに引いた。


まさか後ろにいくと思わず、俺の体は前へ。