「琉さんが吸われてるタバコって、珍しい銘柄ですよね?」 まだ彼女の傍に居たくて、名前を名乗ると早速呼んでくれるし、 俺のタバコに興味を持って、似た名前のカクテルも作ってくれた。 カクテルの見た目と味のギャップが、俺の印象と同じらしい。 面白いことを言ってくれる。 気づけば一本しか吸わないタバコも、二本目を口に咥えていた。