こうなっているのも。
私が、永田くんという同じ委員会の男の子と、委員会について話をしていたせいだ。
そんなとき、雫玖くんは歯止めが利かなくなる。
「はぁ…依緒、教育がなってないね」
「ご、ごめんなさ……」
「もう許さない。…泣いても、逃がしてやんないから」
そういった雫玖くんの目が光ったのを、見逃さなかった。
うん…でもね。
私、雫玖くんだったら何されてもいい…。
唇をかまれて血が出ても。
鎖骨あたりにキスマークをつけられても。
ぜんぶ、雫玖くんの愛だってわかるから。
「依緒は俺のものだって、ちゃんと分かって?」
「わ、わかって…るよ…」
「へぇ。どこらへんが? …俺以外の男に笑いかけるの、禁止」
ほらね。
雫玖くんは、独占欲の鬼だ。



