【短編】雫玖くんの甘いところ。







「…依緒が嫉妬してんの、かわいすぎて耐えられなかった」


「え…」


「正直。今でも思い出してニヤつく」





…は、恥ずかしい。
あんな醜態を…。




ただの委員会の人にヤキモチ妬くだなんて、いつから独占欲強くなったんだ私は…。





「俺譲りでしょ、そこは。…俺、マジで独占欲強いからね」


「…うん。知ってる」





そういうところが、好き。



愛されてるって思うから。





「…依緒、好き」


「…あれ」





”聞きたい”って、言ってないのに…。
どうしよ、涙出そう…。





「もういいの。…これからは、俺が言いたいときに言うから」


「え、え……」


「好き。大好きだよ…依緒」




これまでより一段と優しい声で名前を呼ばれて、耐えられなくなりそう。
…ずるいよ。雫玖くん。