湯に浸かっていると、、、。 芳江がお湯を掛けてきた。
「何だよ いきなり?」 「あらあら、掛かっちゃったのね?」
「ざとらしいなあ、もう。」 「ごめんなさいねえ。 コントロールがいいもんで。」
「こんな近距離でいいも悪いも無いと思うんだけど、、、。」 「まあまあ文句は言わないの。 可愛がってあげるから。」
そう言いながら芳江は俺の向かいに体を沈めた。 「何処見てるのよ?」
「顔。」 「どう見ても顔じゃないでしょう?」
「分かった?」 「あのねえ、何年も一緒に住んでるんだから分かるわよ。」
「分かんないだろうなって思ったんだけどなあ。」 「単細胞なんだから、、、。」
芳江の腹をツンツンしてみる。 「入ってます。」
「何が?」 「さあねえ。 何かいい物が入ってるのよ。」
「とか何とか言ってどっかでジャムパンでも盗んできたんだろう?」 「何で盗むのよ?」
「お前だったらやりそうだもん。」 「あなたじゃないからやらないわよ。」
「そうかなあ?」 そう言いながらまん丸い顔を見詰めてやる。
「グワーーーーー。」 そんな俺の鼻を芳江が舐めてきた。
「変な人。」 「お前もだろうがよ。」
「私はあなたよりまともですから。」 「ほらほらやっぱりお嬢様だ。」
「だからさあ、そのお嬢様ってのはやめてって言ってるでしょう?」 「お前が変わるまでやめないよ。」
「ふん。 いいんだもん。」 「まあ、そのまん丸い顔じゃあ辞めらんねえなあ。」
「いいんだもん。 もっと優しーーーーいお兄様を捕まえるから。」 「無理だと思うけどなあ。」
「何でよ?」 「もう俺様に捕まってるんだから。」
「そっか。 無理か。 生まれ変わろうかな。」 「今度は太郎の妹にでもなるのか?」
「失礼ね。 あんなんの妹には頼まれてもなりたくないわよ。」 「ふーん。」
「何よ?」 「お前の胸で遊んでやろうかと思ってなあ。」
逃げようとする芳江を捕まえてみた。 「捕まっちゃった。」
「観念しなさい。 無駄な努力はしないの。」 「そうねえ。 お任せするわ。」
そんなこんなで今夜も俺たちは風呂の中でたーーーーーーぷりといいことをするのでありました。
そうなると後が大変。 布団に潜り込んでも体が熱くてなあ。
お互いに我慢できないからベタベタとくっ付いてはニヤニヤしてるのよ。 変な夜。
翌日は町もおっさんたちも平日に戻ったようですなあ。 ゴールデンウィークもやっと終わったわ。
「やい! 決着を、、、。」 「あらら、あなたは誰ですか?」
「ワワワワワ、間違えた。 やべえやべえ!」 今日の俺は休みを取ってるんだわ。
家でのんびりしていたら電話が掛かってきた。 「吉村ですけど、、、。」
「何か有ったのか?」 「いきなり決着を付けようって入ってきた人が居るんですけど、、、。」
「ああ、太郎ね。 あんなのはほっといていいよ。」 「ほんとに大丈夫なんですか?」
「心配だったら田山さんに来てもらえばいいから。」 「分かりました。」
それにしてもやつは本当に暇なんだなあ。 あれじゃあ嫁さんも可哀そうだぜ。
と思っていたら、、、。 「やい! 決着を、、、。」
「今日は休みなんでなあ。 お前みたいなゴキブリの相手をする気にはなれないんだよ。」 「何だと?」
「ほらほら、後ろを見ろ。」 「え? うわーーーーー!」
太郎は角で田山さんが煙草を吸っているのを見付けて慌てて逃げていきましたわ。 「アホか。」
それにしてもまあいい天気だこと。 たまには散歩でもしようかな。
田山さんに一礼してバス通りへ歩いて行こうか。 この辺は本当に静かだ。
テレビじゃあもうすぐ東北新幹線が開通するって騒いでる。 上野から盛岡まで行くそうな、、、。
俺は興味も関心も無い。 毎日がバイト君だからね。 ピピー!
うるさいクラクションを鳴らすやつが居る。 まあそうやって遊んでろや。
バス通りへ出ると東に向かって歩き続ける。 昔は映画館通りって呼ばれていた通りだ。
50年代半ばまでは賑やかだったんだけどなあ。 だいぶ引っ越しちまったから落ちぶれたもんだわ。
古い映画館も残ったまま。 何とかしないのかなあ?
東映の漫画祭りもやってたんだけどさあ、いきなりやらなくなったよね。 寂しいもんだ。
小さなレストランが見えてきた。 【サンボーイ】だって。
ここって確かオムレツが美味しかったよな? 芳江を連れてこようかな。
レストランを過ぎると小さな商店街が、、、。 まだやってるなあ。
グルっと回って家にまで帰ってきました。 まだまだ昼ですわ。
一休みして庭の手入れでもしましょうかね。 花も植えてあるんだし、、、。
居間に入ってコーヒーを、、、。 沸かしていると電話が、、、。
「ああ、あなた? 今日さあ忙しいから夜ご飯作っといてね。」 「あいよ。」
(また今夜も町内会か、、、。) カレンダーを見てから床に寝転がりましょう。 ああ疲れた。
やつは町内会と聞くと仕事を放り出してまで飛んでいくからなあ。 そんなに町内会がいいのか?
開け放した窓からは爽やかな風が吹き込んでくる。 音が無いのは寂しいからチューリップのレコードでも聞こうか。
咲いた 咲いた チューリップの花が、、、、。 ってそっちじゃないっての。
何か走ってきたぞ。 何だ、竿竹屋か。
ん? こっちからはチリ紙交換が来たぞ。 賑やかだなあ。
そこへまたまた電話が、、、。 「もしもし、、、。」
「やい、決着を付けるから出てこい!」 「今度は電話かよ。 いい加減にしろよ。 これから田山さんと会うんだから。」
「何ーーーーーーーーー? 田山さんと何をするんだ?」 「いいだろう お前には関係ねえよ。」
電話を切ると入れておいたコーヒーを飲みながらレコードを聞いてます。 せっかくの休みを台無しにするなよな 馬鹿。
気持ちのいい風が吹いている。 いいねえ、こういう風は。
いつの間にか田山さんも何処かに行ってしまったらしい。 何をしてたんだろう?
まあ、要らぬ詮索は止そうね。 芳江ちゃん。
それからやっと庭に出て小さな小さな畑の手入れをしております。 「やい! 決着を付けようぜ!」
「能無し 湯沸かし単細胞さん。 あなたのおうちは何処ですか?」 「貴様 舐めた口を利きやがるなあ。 いい加減にしろよ!」
「舐めろと言われてもお前なんか舐めたくもないわ。」 「何だと? 出てこい! この野郎!」
「おらおら、お前が騒いでるから近所のじいさんが出てきただろう。 静かにしてやれよ。」 「てめえ そんなんで俺を黙らせようったってそうはいかねえぞ! かかってこい!」
「無駄だからやめとけよ。 俺に勝ったことが一度でも有るのか?」 「いい加減にしやがれ!」
いきなり太郎が飛び掛かってきたから飛び退いてやったら溝に嵌っちまった。 「助けてくれーーーーー!」
「自分で嵌っておいて助けろはねえだろう? なあ、太郎ちゃん。」 「そんなことはいいから助けろよ!」
「知らねえよ。 母ちゃんでも呼んだらどうなんだ?」 「やだやだやだ。 あんなの、、、。」
「そんなこと言っていいのかなあ?」 バス通りのほうに目をやると太郎のおばさんが、、、。
「まあまあすまんなあ。 またやったのかい?」 「そうなんすよ。 いきなり飛び掛かってくるから飛び退いたらこのざまで、、、。」
「じゃあしばらくここにほっとくわ。」 「そりゃねえよ。 母ちゃん、、、。」
「あんたが余計なことばかりやるからこうなるんだ。 ちっとは反省しなさいよ。」 「だって、、、。」
「だってもくそもねえ。 反省しないんだったら溝の中で死んじまいな!」 母ちゃんはそう吐き捨てると行ってしまった。
「何だよ いきなり?」 「あらあら、掛かっちゃったのね?」
「ざとらしいなあ、もう。」 「ごめんなさいねえ。 コントロールがいいもんで。」
「こんな近距離でいいも悪いも無いと思うんだけど、、、。」 「まあまあ文句は言わないの。 可愛がってあげるから。」
そう言いながら芳江は俺の向かいに体を沈めた。 「何処見てるのよ?」
「顔。」 「どう見ても顔じゃないでしょう?」
「分かった?」 「あのねえ、何年も一緒に住んでるんだから分かるわよ。」
「分かんないだろうなって思ったんだけどなあ。」 「単細胞なんだから、、、。」
芳江の腹をツンツンしてみる。 「入ってます。」
「何が?」 「さあねえ。 何かいい物が入ってるのよ。」
「とか何とか言ってどっかでジャムパンでも盗んできたんだろう?」 「何で盗むのよ?」
「お前だったらやりそうだもん。」 「あなたじゃないからやらないわよ。」
「そうかなあ?」 そう言いながらまん丸い顔を見詰めてやる。
「グワーーーーー。」 そんな俺の鼻を芳江が舐めてきた。
「変な人。」 「お前もだろうがよ。」
「私はあなたよりまともですから。」 「ほらほらやっぱりお嬢様だ。」
「だからさあ、そのお嬢様ってのはやめてって言ってるでしょう?」 「お前が変わるまでやめないよ。」
「ふん。 いいんだもん。」 「まあ、そのまん丸い顔じゃあ辞めらんねえなあ。」
「いいんだもん。 もっと優しーーーーいお兄様を捕まえるから。」 「無理だと思うけどなあ。」
「何でよ?」 「もう俺様に捕まってるんだから。」
「そっか。 無理か。 生まれ変わろうかな。」 「今度は太郎の妹にでもなるのか?」
「失礼ね。 あんなんの妹には頼まれてもなりたくないわよ。」 「ふーん。」
「何よ?」 「お前の胸で遊んでやろうかと思ってなあ。」
逃げようとする芳江を捕まえてみた。 「捕まっちゃった。」
「観念しなさい。 無駄な努力はしないの。」 「そうねえ。 お任せするわ。」
そんなこんなで今夜も俺たちは風呂の中でたーーーーーーぷりといいことをするのでありました。
そうなると後が大変。 布団に潜り込んでも体が熱くてなあ。
お互いに我慢できないからベタベタとくっ付いてはニヤニヤしてるのよ。 変な夜。
翌日は町もおっさんたちも平日に戻ったようですなあ。 ゴールデンウィークもやっと終わったわ。
「やい! 決着を、、、。」 「あらら、あなたは誰ですか?」
「ワワワワワ、間違えた。 やべえやべえ!」 今日の俺は休みを取ってるんだわ。
家でのんびりしていたら電話が掛かってきた。 「吉村ですけど、、、。」
「何か有ったのか?」 「いきなり決着を付けようって入ってきた人が居るんですけど、、、。」
「ああ、太郎ね。 あんなのはほっといていいよ。」 「ほんとに大丈夫なんですか?」
「心配だったら田山さんに来てもらえばいいから。」 「分かりました。」
それにしてもやつは本当に暇なんだなあ。 あれじゃあ嫁さんも可哀そうだぜ。
と思っていたら、、、。 「やい! 決着を、、、。」
「今日は休みなんでなあ。 お前みたいなゴキブリの相手をする気にはなれないんだよ。」 「何だと?」
「ほらほら、後ろを見ろ。」 「え? うわーーーーー!」
太郎は角で田山さんが煙草を吸っているのを見付けて慌てて逃げていきましたわ。 「アホか。」
それにしてもまあいい天気だこと。 たまには散歩でもしようかな。
田山さんに一礼してバス通りへ歩いて行こうか。 この辺は本当に静かだ。
テレビじゃあもうすぐ東北新幹線が開通するって騒いでる。 上野から盛岡まで行くそうな、、、。
俺は興味も関心も無い。 毎日がバイト君だからね。 ピピー!
うるさいクラクションを鳴らすやつが居る。 まあそうやって遊んでろや。
バス通りへ出ると東に向かって歩き続ける。 昔は映画館通りって呼ばれていた通りだ。
50年代半ばまでは賑やかだったんだけどなあ。 だいぶ引っ越しちまったから落ちぶれたもんだわ。
古い映画館も残ったまま。 何とかしないのかなあ?
東映の漫画祭りもやってたんだけどさあ、いきなりやらなくなったよね。 寂しいもんだ。
小さなレストランが見えてきた。 【サンボーイ】だって。
ここって確かオムレツが美味しかったよな? 芳江を連れてこようかな。
レストランを過ぎると小さな商店街が、、、。 まだやってるなあ。
グルっと回って家にまで帰ってきました。 まだまだ昼ですわ。
一休みして庭の手入れでもしましょうかね。 花も植えてあるんだし、、、。
居間に入ってコーヒーを、、、。 沸かしていると電話が、、、。
「ああ、あなた? 今日さあ忙しいから夜ご飯作っといてね。」 「あいよ。」
(また今夜も町内会か、、、。) カレンダーを見てから床に寝転がりましょう。 ああ疲れた。
やつは町内会と聞くと仕事を放り出してまで飛んでいくからなあ。 そんなに町内会がいいのか?
開け放した窓からは爽やかな風が吹き込んでくる。 音が無いのは寂しいからチューリップのレコードでも聞こうか。
咲いた 咲いた チューリップの花が、、、、。 ってそっちじゃないっての。
何か走ってきたぞ。 何だ、竿竹屋か。
ん? こっちからはチリ紙交換が来たぞ。 賑やかだなあ。
そこへまたまた電話が、、、。 「もしもし、、、。」
「やい、決着を付けるから出てこい!」 「今度は電話かよ。 いい加減にしろよ。 これから田山さんと会うんだから。」
「何ーーーーーーーーー? 田山さんと何をするんだ?」 「いいだろう お前には関係ねえよ。」
電話を切ると入れておいたコーヒーを飲みながらレコードを聞いてます。 せっかくの休みを台無しにするなよな 馬鹿。
気持ちのいい風が吹いている。 いいねえ、こういう風は。
いつの間にか田山さんも何処かに行ってしまったらしい。 何をしてたんだろう?
まあ、要らぬ詮索は止そうね。 芳江ちゃん。
それからやっと庭に出て小さな小さな畑の手入れをしております。 「やい! 決着を付けようぜ!」
「能無し 湯沸かし単細胞さん。 あなたのおうちは何処ですか?」 「貴様 舐めた口を利きやがるなあ。 いい加減にしろよ!」
「舐めろと言われてもお前なんか舐めたくもないわ。」 「何だと? 出てこい! この野郎!」
「おらおら、お前が騒いでるから近所のじいさんが出てきただろう。 静かにしてやれよ。」 「てめえ そんなんで俺を黙らせようったってそうはいかねえぞ! かかってこい!」
「無駄だからやめとけよ。 俺に勝ったことが一度でも有るのか?」 「いい加減にしやがれ!」
いきなり太郎が飛び掛かってきたから飛び退いてやったら溝に嵌っちまった。 「助けてくれーーーーー!」
「自分で嵌っておいて助けろはねえだろう? なあ、太郎ちゃん。」 「そんなことはいいから助けろよ!」
「知らねえよ。 母ちゃんでも呼んだらどうなんだ?」 「やだやだやだ。 あんなの、、、。」
「そんなこと言っていいのかなあ?」 バス通りのほうに目をやると太郎のおばさんが、、、。
「まあまあすまんなあ。 またやったのかい?」 「そうなんすよ。 いきなり飛び掛かってくるから飛び退いたらこのざまで、、、。」
「じゃあしばらくここにほっとくわ。」 「そりゃねえよ。 母ちゃん、、、。」
「あんたが余計なことばかりやるからこうなるんだ。 ちっとは反省しなさいよ。」 「だって、、、。」
「だってもくそもねえ。 反省しないんだったら溝の中で死んじまいな!」 母ちゃんはそう吐き捨てると行ってしまった。


