「でも、ほら、亮平、潔癖症じゃない? その、そういうことした後………………………キスしてくれる?」

カーン!

 ノックアウトの鐘が鳴った気がした。
 上目遣いで、そのセリフ……。
 俺の嫁は、間違いなく無自覚な小悪魔だ!
 やべ。
 ムリ。
 もー、押し倒す‼︎‼︎‼︎
 
「出来るよ! 俺は、お前となら、いつだってキス出来る! 
 てか、山口先生のアドバイスも、結衣子の気持ちも嬉しいよ! でも! ……俺、そんなことしたら一発KO負けだ」

 もたねーよーっ! 想像だけでもうムリっ!

「ゆっくりする。優しくする。丁寧にする。ガンガン突っ込まない! …………………だから、抱かせて」






 こうして、俺達はイブの夜を熱く過ごした。

「これが、クリスマスプレゼントだったの」

 と、結衣子が呟いた。
 あぁ、最高のプレゼントだ!




(第二部 新婚♡妊娠編 完)