【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網

「……結衣子……ヤバイ――」
「え? わ! ちょっ、ダメダメダメ!」

 ……間に合わなかった。どうしよう。大惨事だ。
 被害は主に私のGジャン。いやそれより第二波が来るかもしれない。

 ここは歓楽街のど真ん中。公園の横にはピンクと黄色のネオンに“ご休憩”の文字。
 どうしよう……。
 入ったことないけど、あそこならトイレもあるだろうし……。

 背に腹は変えられない。決心した私は、人生初のラブホに亮平を連れ込んだ。
 
 部屋に着くなりトイレに駆け込む亮平。
 あー、あれは食べた物全部吐いてる感じだな。一体何があったのだろう……。

「大丈夫ー?」

 大声で声をかけるけど、返事はない。
 仕方がない。隣にバスルームがあるから、今のうちにシャワーさせてもらおう。

 Gジャンは脱いだけど、臭うな、と思ったら髪に付いてた。