このバイト、なぜか亮平が見つけて来てくれたんだよね。

 大学の最寄駅にあって、オーナー兼店長さん始め、パートさんの雰囲気がすごく良い。
 雑貨も可愛いし。閉店時間も周りの店より少し早めの20時。
 何より土曜日がお昼の2時まで、日祝は休みときている。
 そんな好条件あるの⁉︎ って思うけど、本当らしい。

 亮平グッジョブだ。

 大学に入学と同時に美術のインカレサークルに入ったのはいいけど、月一のオンライン集会で、作品の進捗状況を話し合うだけ。年2回の個展に向けて各々で制作に励むという、なんとも地味なサークルだった。

 時間を持て余しそうなので、アルバイトを探していたところ、亮平が下着屋さん兼雑貨屋の募集を見つけたのだ。社販が有り難いし、好条件だし決まって良かった。

 アルバイトや大学の話をしながら待つこと30分。ようやく私達の番が来た。
 かき氷とは思えない濃厚な味わい。美味しすぎる!
 あっという間に食べ終えてしまった。

「美味しかったね~! どうする? なんか食べて帰る? でもお腹いっぱいだよね」
「うん、ちょっと無理。もう、今のが夕飯になっちゃいそう」
「だよねー。じゃ、ちょっとだけ買い物に付き合ってくれる? 聖の誕生日プレゼントを見たいの」
「もちろん!」

 時刻は夕方の6時半。
 それから聖くんの誕生日プレゼントを選びつつ、雅ちゃんと私のお揃いの服を買ったりと、楽しんだ。