み、雅ちゃん、毒舌健在だぁ……。

「そうだな、こんな結衣子命のくせして、セフレ扱いしてたバカだしな」

 ぎゃっ! 聖くんったら光太郎の前でなんてことを言うのっ!

「亮兄……セフレって、何?」

 光太郎が立ち上がる。

「や、違う! 光太郎、違うぞ! 落ち着け! お、俺はちゃんと彼女だと思ってたんだ……」
「……藤田、お前、結衣子ちゃんをセフレ扱いしてたのか⁉︎ 酔っ払ったら結衣子ちゃんのノロケが鉄板のお前がか⁉︎」
「藤田先生……サイテー……」

 うわぁ。亮平ピンチ……。

「亮兄、結衣子を嫁にやったのは間違いだった」

 あぁ、光太郎は極度のシスコンだから……。

「誤解だ! 好きだって伝えてなかっただけで、俺は結衣子一筋だし、あの頃だってめっちゃ大事にしてたんだからな! 結衣子、なんとか言え!」

 エェ……

 ん? 鉄平……?

「あ、鉄平が起きたみたいだな! お、俺が行ってくるっ!」

 あ、逃げ出した。

 皆んなクスクス笑ってる。もちろん亮平の溺愛ぶりから、誰もセフレ扱いしていたなんて思っていないだろう。