「あれ、亮平、寝てても良かったのに。さっきからどうしたの? なんか今日、ぼーっとしてるよ? 体調悪い?」
「……あ、いや。大丈夫だ。ちょっと、廣澤からメッセージが来たから、やり取りしてただけ」
「廣澤くん⁉︎  あ、なんて? 久しぶりだね。今もずっと仲良いいの?」
「まぁ、あいつ小児外科が専門だからな。かなり繋がりはあるな」
「そっかー。またみんなで会いたいねぇ。フットサル楽しかったもんねー。懐かしいなぁ!」

 ん? そんなに懐かしいか?

「なんだよ。廣澤に興味あるのか?」
「え! い、いや、興味じゃなくて、ただ懐かしいから会いたいなぁって思っただけだよ?」

 ……なんか、怪しい?

「あ、そうだ! さっき言ったでしょ? 麗ちゃんが遊びに来たがってるの。よ、良かったら、廣澤くんもどうかなー? ひ、久しぶりに会いたいし!」
「……は? いや待て。そのさっきから言ってる麗ちゃんって誰だ? ママ友か?」
「何言ってるの! 稲森麗先生でしょ。もう、さっきの話聞いてなかったの⁇」
「は⁉︎   稲森⁉︎」
「今日、帰りにお茶して、お友達になったって言ったじゃない。だから遊びに来てもらおうと思って」
「な、なんで稲森? ……お前と合うようなタイプか? あいつ――」
「失礼だなぁ! そりゃ、麗ちゃんはモデルさんみたいに綺麗な女医さんで、非の打ち所がないけど、私だって普通にお話出来るよ?」