「◯◯駅東口を出て3分。
 公園横のホテル“ファンファーレ”
 ……だったよな?」

 ニヤリと微笑む廣澤。あ、詰んだ…………。

「他にもあるぞ。結衣子の巨乳はハリと……」
「うわーっ! もういいっ‼︎‼︎ 言うな! お前の口から言うと結衣子が穢れるっ!」
「どうだ? 協力する気になったか?」

 クソ〜〜ッ! 仕方ない。聞いてやるか……。


 稲森麗は入ってきた時から、頭の回転が速く、教えたことはすぐ覚えるやつだった。
 優秀で、教えがいのある新人。

 しかし、厄介ごとの塊のようなヤツなんだ……。