私と“私”の存在意義

そして保健医さんは、“私”の手を引いて歩いている。

向かう先は高校校舎らしい。


高校校舎はどうなっているのだろう。

外観は中学校校舎よりもかなり大きい。


それにしても保健医さんは歩くのが早いのかもしれない。

“私”がかなり引きずられている。


「ここの中で待っててくれる?

私はちょっと手続きしてくるわ」


保健医さんは先程とは比にもならないぐらいに早いスピードで歩いて行ってしまう。


ここになら居てもいいのだろうか。


この保健室も中学校のものよりも広い。

何をするまでもなく、ただボーッとその場に突っ立っている。


「座らないの?」

「…」

「ねぇねぇ」

「…」

「えー無視してる?ねーえ」


ベッドから欠伸を一つ、そして出てきた男の人を眺める。