私と“私”の存在意義

家には居られないから学校へ向かう。

道を歩いている。


少し“私”が寒いので、上着はそのまま借りておいた。


学校の近くまで来たら、少し遠くでチャイムが聞こえた。


残念、間に合わなかったみたい。

まあどうせ“私”は教室には行かないので、どちらでもいい。


カラカラと保健室と書かれた部屋のドアを開ける。


「あら、アキちゃんいらっしゃい。
その服初めて見るわね、似合ってる。

買ったの?」


いつもの保健医さんだ。


ほんわかとした優しい雰囲気をしている。

優しくてあまり怒らない。

本当に、父親(あのひと)とは全く違うタイプの人だと思う。