私と“私”の存在意義

シャワーを浴びて体の汚れを落とす。

身につける制服は傷が見えないよう長袖のものだ。


部屋の中の淀んだ空気はそのままに、父親(あのひと)の飲み干したビール瓶を片付ける。

“私”は起こさないように、音を立てないように慎重だ。


もし起こしたらどうなるんだろう?

きっとまた、“私”が殴られちゃうんだろうな。


特に何もすることがなく、時計の進む秒針をただ眺める。


しばらくすると“私”のお腹が空腹を訴えるようにクゥと鳴った。


そっか、“私”は朝ごはんを食べないといけないんだ。


適当に出した食パンをもぐもぐと咀嚼している。