ふたりの道が重なるまで





『どうして泣いてるの?』







しゅうさんが優しく私に声をかける。







『わたし、しゅうさんのことが好き……ぐすっっ
例え、あなたが桜子の…ぐすんっ婚約者だったとしても』







しゅうさんは席から立ち上がり、ゆっくりと私に近づく。






そしてしゅうさんの温もりが私を再び包み込む。






拒む理由なんてなかった。








私もしゅうさんを力いっぱい抱きしめる。






『どうしてこんな気持ちになるのかが分からないの……。ただ、しゅうさんのことがあの日からどうしても頭から離れなくて…。』






『待ってたよ。今日こそはななに逢えると知っていた。だって、俺は……』






しゅうさんは言いかけた事をやめ、私のことをじっと見つめた後に、とても深い口付けをしてくれた。