ふたりの道が重なるまで




桜子からの答えを聞く前に目の前がぐらついた。






私の髪の毛を掴む桜子の顔は憎悪そのものだった。






あー、本当に私のことが嫌いなんだ。







『で?あの人って誰?』






このまま桜子の口から何も聞けないと思っていたが、思いのほか桜子は食いついてきた。






『こ、婚約者の方……』





『は?』






思いっきり桜子に投げ飛ばされた私は壁に背中を打ち付け、痛みで顔を歪ませる。