いつか永遠の眠りにつく日まで

扉をノックすると、中から「入れ。」と声がした。レオ様の声だ。

私は緊張で指が震えそうになるのを堪えながら、扉を開けた。



「失礼します。」



扉の前でフランとビリーと別れると、おずおずと部屋へ入った。

部屋に入ると、机で書類を見ていたレオ様が顔を上げてこちらを見た。


目が合った瞬間、レオ様の目が軽く見開かれた。



「レオ様がこの部屋の立ち入りを許可して下さったと、ジャスティアに聞いたので。」



そう言うと、レオ様は「あぁ。」とだけ返して書類に目を戻した。


私はレオ様を横目に、棚に並べられた本に目を向けた。

(地図であったり、現在のデネブリスのことが分かる本があればいいのだけど…。)


そう思いながら本棚を辿っていくと、それらしい本を見つけた。


本を手に取ると近くの椅子に腰掛けて、本を読み始める。

部屋には私が本をめくる音と、レオ様が筆を走らせる音が響いていた。


(ここから新デネブリスへは、直線で行くより海沿いを行く方が見つかりにくいかしら。)


そんなことを考えながら本をめくっていく。

それにしても、現在のデネブリスは途方もなく広い。なんせ、国土はルチェルナの倍だ。