いつか永遠の眠りにつく日まで

「何をするつもりだ…!」



レオ様は肩越しにニヤリと笑うと、その燭台を玉座の後ろに放り投げた。



「この城には、先代の王である父によって仕掛けが施されていてな。」



レオ様は玉座に腰を下ろすと、頬杖をついた。

その余裕っぷりに、レオ様の王としての誇りを見た気がした。



「この城は間もなく、湖に沈む。」

「なっ…。」

「まさか…!」



その瞬間、どこからか爆発音が聞こえてきた。


城全体がグラリと不穏な揺れに襲われる。

地鳴りまでしてきて、城の基礎が崩れたんだと察した。



「やってくれるな、デネブリスの国王は…!」

「……早く、リーリアを連れて退くがいい。」



マーテルは舌打ちをすると、私の腕を掴んだ。



「行くぞ!」

「でもっ、マーテル…!」



無駄なことは頭では分かっていた。分かっていたけれど、今ならまだ間に合うと希望を見出そうとしてしまう。

(今ならまだレオ様を助けられるんじゃ…!)


そんな私を見て、マーテルは一喝した。



「っ、お前はルチェルナ王国の第1王女、リーリアだろ!」



その言葉にハッとした。

(そうだ…私は帰らなければならない…。)