傷物令嬢とあだ名がついたアンは社交界に出ることはほぼなく、引きこもっていた。 留学が長かったミカエルと、引きこもりの傷物令嬢との因果関係が見当たらず、ミカエルとの婚姻を狙っている令嬢たちはざわめいていた。 (こんなはずじゃなかった……傷物令嬢としてぼっちで過ごして推しを自由気ままに愛でる予定なのに!ダメだこのままじゃ!) うっかりミカエルに連れていかれるままだったが、アンは人気の薄れた校舎内の廊下でミカエルの手を振り払った。