事を終えた気だるさの中で、ミカエルがアンの胸に甘えて抱き付いてクスクス笑いだした。
「どうかした?」
アンがミカエルの髪をよしよし撫でてやると、ミカエルは肩を竦めて喜ぶ。
「いや、アンが素直に火傷を治させてくれたから、これはこれで穏便に済んで良かったよな」
「どういう意味?」
アンの柔い胸の上で、ミカエルが碧眼の光をそっと消してにこりと意味深に笑った。
「もしアンの呪い魔法がどうしても解けなくて火傷を消せなかったら、俺がどうしたかわかる?」
「諦める……はないか」
アンにもミカエルが諦めるなんて姿は想像できなかった。正解と笑ったミカエルは、アンの耳元まで肌色の身体を持ち上げて囁いた。
「邪魔者は消す。それが一番手っ取り早いなって思ってた」



