ミカエルはアンの頬が高揚するのを見つめて、心が満ち足りていく。
ミカエルは思い通りにするのが好きだ。
喜ばせてあげようと思ったアンが、喜んでくれるのが、一番、大好きだ。
アンが座るソファの前に
ミカエルが美しい所作で丁寧に跪く。
王太子に跪かれて、アンの中の優越感なんてものが腹の中で密やかに主張した。この俺様王太子を跪かせることができるのがアンだけであることに、この身が震えるほど鳴いて喜んでいる。
跪いて請うのはミカエルなのに、縛られたいのはアンなのだ。
恋の形は難しい。でも二人はずっと一緒にいたいだけ。
それがこの指輪の存在意義だ。



