ミカエルは俺の思い通りが大好きだ。
しかも可愛いアンはミカエルが大好きを告白してくれて、何もかも順風満帆である。
ご機嫌最高潮のミカエルはアンの右手を取って、小指についていた指輪にキスをする。すると、もう何年そこについていただろう指が外れた。
「あ、取れた」
「この指輪の役目はもう終わり」
ミカエルは長年連れ添った指輪を感慨なく放り投げて、アンの左手を取った。
アンはまさかこれから始まることに期待が膨らんでしまう。アンの左手を愛しく取ったミカエルは、薬指に新しい指輪を通した。
(ふわああー!これまさか婚約指輪ぁあ!)
アンの下腹がギュと疼く。きっとこれから、この左手薬指の指輪にずっと縛られる。この粘着魔王男にずっと縛られるのだ。でもそれが、嬉しくて下腹が鳴いた。



