アンの頬が綺麗に治り自宅に帰ると、両親は狂喜乱舞して喜んでくれた。
ヘレナも大喜びで、アンが学校に戻ればもう、誰も傷物令嬢だなんて呼ばなくなった。
傷が消えたアンはただの公爵令嬢なので、令嬢たちは手の平を返してアンににこやかな挨拶をするようになり、アンは顔が引きつった。
(結局。世の中、顔なのねハイハイ!)
世知辛い世の対応にも慣れてきたころ、しばらくお出かけしていたミカエルがアンの自宅にやってきた。
早朝も早朝で、ミカエルの待ちきれなさがにじみ出ていた。
さすがに映像魔法石は撤去させてもらったが、指輪通信は毎夜続けていて、アンに会いたい会いたいと素直に語るミカエルはますます可愛いものだった。



