今ドキの悪役令嬢は婚約破棄どころか、婚約しません!─せっかく傷物令嬢になったのに、顔が天才な俺様王太子が絶対、私を諦めない!─



この激重男ミカエルは、きっとアンを監禁することはあっても断罪することはない。

そう、信じさせてくれるだけの実績と愛がこの男にはあった。


何より、アンはミカエルに心底惚れ落ちてしまっているから。アンはミカエルを信じたかった。


もう火傷なんて逃げ場はなくていい。


「この傷、治してくれる?」

「もちろん、アンが望むなら」


ミカエルが撫でる手に、自ら右頬をすり寄せて、アンは猫目の上目遣いでミカエルを見つめた。


「顔が綺麗になったら……誰にも文句言われずにミカエルと婚約できる?」