アンが顔を熟れに熟れさせて頭の先から湯気を出すのが大層目に毒で、ミカエルに顔を引き締めていないと今からまたベッドに逆戻りしそうだった。
「アンは俺のこと大好きなくせに、好きじゃないとか言ってツンツンしてるところが可愛いからな」
「もう!最初は本当に好きじゃなかった!」
「本当に?」
「本当に!」
「ハハッ!それは知らなかった」
高らかに笑い倒すミカエルは、最初からアンに好かれているとずっと思い続けていたらしい。
あの自ら焼きごて現場で婚約拒否されていて、どうしてそういう思考になれるのかアンにはわからなかった。
「それはそれで俺様の盲目すごい……」
「俺ってすごい、だな」
「略し過ぎなんだよなぁ」



