今ドキの悪役令嬢は婚約破棄どころか、婚約しません!─せっかく傷物令嬢になったのに、顔が天才な俺様王太子が絶対、私を諦めない!─



ついつい照れて熟れるアンのでこぼこの右頬を、ミカエルが優しく擦った。


「アン、どうする?」

「何が?」

「呪い魔法は解けただろ?火傷は俺がいつでも治せる」

「あ……呪い魔法の解き方知ってたの?!」


ニタリといつもの俺様悪戯顔にミカエルがぱりっと切り替わる。


「両想いの人に抱かれたら、右頬の時を止めてた呪い魔法は解ける、だろ?」


ミカエルは瓶詰魔王により呪いの解き方を聞いていた。なので、断罪イベントが終了して、即ベッドが必要だったのだ。


「俺に抱かれたいなら、もっと早く言えばいいのに」

「違う!ミカエルのこと好きになるわけなんてなかったから、絶対ミカエルにはできない解除方法にしてやろうと思ったの!」