世界に一つの宝物かのように愛で触れられて嬉しくて止める理由もなくて、もう呪い魔法が解かれてしまってもいいと、思ってしまった。
「ッん」
「アン、俺に抱かれるの嫌?」
ずいぶんと二人ともの肌色面積が増えてから、お互いの荒い息の合間にミカエルの欲に満ちた碧眼が問うた。
「今さらそんなこと聞くの狡い」
「ハハッ、ごめん」
全くごめんと思わないごめんを聞いて、アンは恥ずかしさを誤魔化すためにミカエルの首を両腕でかき抱いた。
ミカエルはしっかりアンを抱き締め返して、柔い肌から伝わる体温に溺れて甘く本音が漏れる。
「強引にして本気で嫌われたら……嫌だなって思って」
ミカエルの可愛い弱音にアンの下腹がゾクゾク縮んでキュンと鳴いた。
「俺様、俺様、俺様で押したくせに、最後にちょこっと可愛いとこ出すの……狡いからやめてよ……大好きになっちゃう」
「もとから俺のこと大好きなくせに」
「ほらまた今度は俺様!」
アンは疼く下腹の熱さでおかしくなりながら、ミカエルの唇にキスをすればミカエルが倍の熱量で応えてくれる。
大好きと大好きをやっと素直に混ぜ合って、優しく丁寧に。
でも意外にちょっとぎこちなく、
ミカエルはアンを抱いた。



