ついに面と向かってブスを放ったミカエルは、リリアが圧死しそうなプレッシャーをかけてからパーティ会場の出口に足を向ける。ヘレナといちゃつくアンの腰を抱いて颯爽と歩き出した。



「アン、行くぞ」

「ちょ、ミカエル、パーティは」

「俺はそれどころじゃない」



アンとミカエルを見送ったヘレナはアンがどうなるのかハラハラしていた。


(アン様……御生還を祈ってます!!)


魔王ミカエルに連れていかれたアンに、ヘレナは両手を組み合わせて祈るしかなった。必死で祈るヘレナはジェイドに腰を抱かれて我に返った。


「ヘレナ、私たちもやっとパーティを楽しめそうだよ?せっかくだから、踊ろうか?」


瓶詰魔王をポケットに入れたジェイドが微笑む。


「は、はい先生!」

「ダンスが終わったら、今夜は私の部屋においで?」

「へ?!」


真っ赤になったヘレナを綺麗に躍らせたジェイドは無事、愛しい子を部屋にお持ち帰りした。


良い教師である反面、教師の風上にもおけないところが、ジェイド推し勢の萌ポイントである。


こうしてついに乙女ゲー「君と魔王とLOVEしてる」は、ジェイドルートにてベリーベリーハッピーエンドを迎えたのだった。