(しかも映像魔法石って……そんなものがあるのか。高価なんだろうな。ん?その石どこかで見たことあるな……)
アンが推理ショーに見事に魅せられているうちに、リリアはさらに証拠を重ねていく。今のは序の口、アンが透明魔法でなぜかうろついていたという証言だけだ。
リリア嬢の後ろに控えていた火傷令嬢たちがピーチクパーチク意見を述べ出す。
「アン嬢が怪しい点はいくつもありますわ!」
「魔法の威力が尋常でないわ、魔王かもという見解もあるくらいよ」
「女生徒にくっつたベビートロールに怯まないのも逆に怖かったわ」
「調べたところ、過去に家庭教師から呪い魔法を学び、図書室でも呪い魔法について研究熱心なのが確認されてるのよ。証人はいくらでもいるわ!」
「ぐっ……」
アンはぐうの音も出なかった。
たしかに魔法は魔王みたいと言われつつ、呪い魔法は特に徹底して学んできた。だって身を守るためであり、得意だったから楽しかった。
しかし、こうやって並べられると呪い魔法で何か企てていた怪しい令嬢にしっかり見えてくる。情報の羅列すごい。



